2006年 07月 04日
三番瀬・猫実川河口沖のこと |
先日、日本魚類学会の公開シンポジウム「生息場所の劣化が沿岸魚類群集に与える影響」を聴講してきました。プログラムの内容は三番瀬とは直接関係ありませんが、三番瀬の保全活動に少なからず関与している身として非常に興味深い内容でした。
今の三番瀬を取り巻く状況の中で私が特に留意しているのが「再生」の名のもとの猫実川河口沖干潟の人工海浜(人工干潟)化です。その目的や方法についてはいろいろとあるので詳しく書きませんが、最大の問題は、砂を投入して干潟を人工海浜化し生態系を改変してまで「再生」すべきか、或いは何も手を付けずにアナジャコが豊富に生息している現在の砂泥底の干潟を「保全」すべきかです。
最近は「再生」の声の方が強いようですが、なんでも砂を投入して「再生」すれば漁業者にとって漁場再生にもなるし、人が立ち入るようになって環境学習の場にもなるとか。(現在は護岸の構造上、容易に立ち入ることができません。)
猫実川河口沖の砂泥底(場所によっては泥底)を「ヘドロ」だと思って人工海浜化を望まれる方もいらっしゃるのですが、私が参加している調査による強熱減少分析の結果はヘドロではありませんでした(酸化還元電位の結果もしかり)。三番瀬は多様な底質環境があってこその豊かな海だと思うのですが、幕張みたいに砂浜の人工海浜を造成するのが真の「再生」の姿なのでしょうか?
猫実川河口沖の砂泥底って、イジる必要があるのですか??
今の三番瀬を取り巻く状況の中で私が特に留意しているのが「再生」の名のもとの猫実川河口沖干潟の人工海浜(人工干潟)化です。その目的や方法についてはいろいろとあるので詳しく書きませんが、最大の問題は、砂を投入して干潟を人工海浜化し生態系を改変してまで「再生」すべきか、或いは何も手を付けずにアナジャコが豊富に生息している現在の砂泥底の干潟を「保全」すべきかです。
最近は「再生」の声の方が強いようですが、なんでも砂を投入して「再生」すれば漁業者にとって漁場再生にもなるし、人が立ち入るようになって環境学習の場にもなるとか。(現在は護岸の構造上、容易に立ち入ることができません。)
猫実川河口沖の砂泥底(場所によっては泥底)を「ヘドロ」だと思って人工海浜化を望まれる方もいらっしゃるのですが、私が参加している調査による強熱減少分析の結果はヘドロではありませんでした(酸化還元電位の結果もしかり)。三番瀬は多様な底質環境があってこその豊かな海だと思うのですが、幕張みたいに砂浜の人工海浜を造成するのが真の「再生」の姿なのでしょうか?
猫実川河口沖の砂泥底って、イジる必要があるのですか??
by rurinobikublog
| 2006-07-04 02:01
| 日々のつれづれ